ビキューナよりもレアなブラックアルパカに触れる

ビキューナよりもレアなブラックアルパカに触れる

やあ、元気かい。
僕はいまペルー南部のプーノという街に来ている。

ここにはアルパカの保護育成から、飼育者の教育や支援まで行うパコマルカ研究所がある。
この研究所のアロンゾ・ブロンコスさんとは長年の友人で、彼の育てたブラックアルパカを世界に届ける夢をお手伝いしている。

そこで引き合わされたのがザ・イノウエブラザーズ。
兄の聡君と弟の清史君はデンマークで生まれ育ったコスモポリタン。
ソーシャルデザインのムーブメントに触発されて、社会的に意義のある活動を行なっている中でパコマルカに共感したのだという。

共通の趣味といえる音楽やアートの話をしたら、たちまち意気投合したわけ。
そこで去年に続いて、深まる秋にふさわしい彼らの特別なアルパカニットを僕のギャラリーに置くことにした。そのレア度はビキューナよりも上なんだ。
ぜひ自分の手で、その極上の触り心地を試してみてほしい。

Chalie Vice



チャーリーが訪れているプーノという街は、インカ帝国の首都だったクスコからさらに南に下ったチチカカ湖西岸の街。標高3850メートルの高地だ。

彼の手紙にもあったように、パコマルカ研究所のアロンゾ・ブロンコスさんの情熱が、廃れかけていたブラックアルパカを復活させたのだ。
その情熱はザ・イノウエブラザーズへと引き継がれ、唯一無二のニット製品になった。

アルパカウールは1960年代にもてはやされるようになったが、その過程でどんな色にも染めやすい白いアルパカを優先させた。白いアルパカ同士を交配させることが増えたため、元々36あったという毛色が28色まで減少してしまったようだ。

中でも希少なのがブラックで、アンデス地方のアルパカの0.01%の個体数に過ぎないのだという。パコマルカ研究所は、この希少なブラックアルパカの血統を絶やさないようアンデス高地を回り個体を確保、研究所に持ち帰って繁殖させている。

その希少性たるや、同じアルパカの仲間のビキューナよりも高い。2015年のシーズンで生産できた100%ナチュラルブラックアルパカの糸はわずか110キログラム。その事実だけでも、いかにこのニットが貴重かわかるというもの。しかも、チャーリー・ヴァイスのためだけに生まれたエクスクルーシブモデル。

今回のプレミアムなブラックニットの楽しみとして、黒を差し色として使うコーディネートを提案しようと思っている。モノトーンのスタイルは誰にでも似合うけれど、冬場は少し暗い印象を与えてしまいがちだ。だから、あえて黒を活かすために、ちょっと派手めなカラーを主体にしたスタイルを作ってみようと思う。
チャーリーからの新しい提案を楽しんでほしい。

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