僕の好きなフィレンツェの革小物

僕の好きなフィレンツェの革小物

イタリア中部、トスカーナ地方のフィレンツェは僕のお気に入りの都市だ。ご承知のように、イタリアは統一前の中世都市の名残を色濃く残す国だ。特にフィレンツェは、歴史、文化、ファッション、料理など、訪れるたびにその魅力を再発見できる場所でもある。男性のファッショントレンドを牽引するピッティ・イマジネ・ウォモに何度か足を運んだことがあるけれど、いつも刺激的で、ほんとうに帰りたくない気分にさせられる。

フェラガモやグッチといった、革製品で知られる世界的ブランドを輩出した「花の都」は、世界でも有数の皮革産地であることでも知られている。街を見渡せば100以上のレザーグッズを扱うお店がずらりと並ぶ。自ら工房を持ち、オールハンドメイドのアイテムを売っているお店だってある。数多のブランドがひしめく中で、僕のお気に入りのファクトリーがペローニ。イタリア皮革の伝統や技術を継承しながらハンドメイドでアイテムを作り続けている。丸みを帯びた人懐っこいフォルムのコインケースは使い込むうちにどんどん愛着が湧いてくる。

先日、フィレンツェの友人と連れ立って、下町カンポマルテのファクトリーを訪れた。その時に目にした彼らの真摯なモノ作りの姿勢を見ると、脈々と引き継がれている伝統は時代を経てもまったく色褪せていない。そこで、僕のテーマカラーである紺と赤を使ったコインケースを作ってもらうことにした。世界で唯一、僕のギャラリー購入できるアイテムを手に取ってみて欲しい。


チャーリー・オリジナルカラーのイタリア製革小物コレクションをお届けします

チャーリーが今回オーダーしたのは、イタリアを代表する皮革ブランドのペローニ。設立者であるピエロとロベルトのペローニ兄弟は、ルネサンス手工芸を継承する皮革工房で修行を積み、1956年に自分たちのアトリエを興しました。彼らの作るアイテムは、古くから受け継がれてきたイタリア手工業の歴史を今に伝えてくれます。フォトフレームやインテリアなど、そのコレクションは今や1000種類を超えるほど。中でも、代表的作品と呼べるのが、ルネサンス期から受け継がれてきた“タッコ”と呼ばれる馬蹄のような形状をしたコインケースです。





コインケースに使用する素材は1〜2才の若い仔牛革。フィレンツェ郊外にあるサンタクローチェでなめした最高級カーフです。“最高のなめし=サンタクローチェなめし”、と言われるほどに優れた技術によって仕上げられた皮革を、一度濡らしたあとに8時間ほど乾かします。収納部分と蓋部分を裁断し、木型へかぶせてから形が固まるまでさらに8時間乾燥。双方を接着し、金型を入れながら槌で叩いて圧着していきます。そして、生物分解可能な染料で色付けしたのちにポリッシュして完成です。30工程もの手間暇をかけてはいますが、縫製をしていないため、じつにシンプルな仕上がり。革本来の美しさが際立ち、使い込むほどにツヤを増しながら手に程よく馴染んでいきます。

今回のコレクションは、コインケースを始め、ペンケースやパスケースなど全7種類。彼の心の拠り所である地中海を思わせる深いネイビーと、内に秘めた情熱を表すレッドで染められた特別なアイテムです。表面のネイビーはムラのあるマーブル調に仕上げられて独特な表情を見せてくれます。

ペローニ社は、フィレンツェに残る古美術の修復を行う「ムセオ・ムセオ」と呼ばれる職人たちのメンバーに名を連ねます。豪奢な革細工の宝石箱や、宝飾品を多数散りばめたアルバムなど、彼らが復元してきたルネサンス期の貴重な遺産は450点にものぼります。美に対する確かな感覚をベースに、継承されてきた伝統的技術と現代的アプローチの融合を試みたアイテムの数々を、ご堪能ください。

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